はじめてZINEを作ってみます③完成編

難関の「折り」

今回もきちんとここのユーザー名とパスワードを忘れました。
1週間が限度みたいです。覚えておける期間。

賢明な読者の方々はすでにご存じかと思うが、私はまれにみる「不器用」な人間だ。
認めたくはないものだな。
何かをするとき、家族に小さい声で「ガサツ…」と言われることも少なくない(いや多い)

さあ、紙をきれいに折ります。
ためしに1枚折ってみる。以前作業に使ったカッターマットを渾身の丁寧さで拭きあげて
見本の紙をひろげ、アタリをつけて定規をすべらせてピーッと折ってみる。
折り目は微妙にゆがんでしかも一部にシワが入る。

この感じで40冊?精神が崩壊しそう。

わたくしは何かを見落としているのではないか。本来のやり方とは。動画を検索することさえ忘れて思い浮かぶのは
「そうだ、タマキさん」

タマキさんはなんでも知っている。
「使い捨て手袋をはめてね、手の脂がつくからね。折るときは底が平らになったグラスを使うときれいにできるかも」とのアドバイス。
グラス、ですか。どんなに頑張ってもでてこないな、そのアイディア。

さっそく見本紙をおき、あらかじめ折り線のメドをつけておいて一気にグラスをシャーッと走らせる。
なんという爽快感と達成感。
そしてやればやるほどなんとなく上手く、早くなってくるこの喜び。もうこの頃には「発信することへの情熱」というより
「工作たのしすぎるな!」に気持ちは完全に移行している。

サッポロビールさんの景品のグラスが優秀。

どんなことでも最初から上手い人などいないのです。それとアドバイスしてくれる大切な方の存在。人生における重要な学び、再び。

最難関の「綴じ」

なんとかすべての紙を折り終わり、次は「綴じる」のステージ。
内心、このステージが一番むずかしそうと初期のころからおびえていた。
期待にたがわず、綴じる前から問題が発生した。
ネットで買った製本用ホッチキスに、適当にうちにあった針を入れてみる。サイズがまったく違う。

こんなメジャー商品は使えません。


はっ、そういえばホチキスが届いた時、包装の文字がすべて中国語だった。
表示を見ると針のサイズらしきものが書いてある。ちょっと特殊な規格なのだな。その足で「うさぎや」さんへ突撃。売り場に該当のものがひとつもない。このムード、既視感。

結局、ネットにて表示通りの針を購入いたしました。

綴じる作業をはじめる頃には「もうなんでもいいから終わってくれ」という気持ち(ダメ、ゼッタイ)。
案の定、綴じるのは難しくてトレーニング用の紙や本誌でさえ綴じ損じのためかなり無駄にいたしました。
でも、人間って勝手なものでこの段階ではもう疲れきっていて「いいんだ、多少の誤差は手作りの醍醐味、ぬくもりなのです」という思考に。

こんな表示を解読しがんばりました。

このような経緯を経てやっと初めてのZINEが完成したのです。

私に限っての道のりなので、よい子は真に受けないように。
ま、このあとも本誌をいれる袋、とか値段の設定、とか右往左往したんですが。もう「右往左往」が特技といえるな。
総じて、ZINE作りは楽しいものだと思います。

当日、ZINEスタジアムの会場を一周したのですが、みなさん、思い思いに好きなことを発信されていてとても楽しいひとときでした。そして皆さん、やはりちゃんと洗練されていました。
欲しいものがたくさんあったけど、熟考する時間はないので駆け抜けて見させていただく感じ。それでも面白かった。
こんな機会をつくって下さった関係者のみなさまに感謝です。まとめ。

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